札幌孝仁会ユニオン
支部長 庄子 総
ICU看護師

── 同じ仕事なら楽しく ──
これは、私が仕事をするうえで、ずっと大切にしている言葉です。
医療の現場で働いていると、身体だけでなく心も疲れてしまうことがあります。だからこそ、「楽しく働く」ことは、とても大切なのですが、実際には簡単ではありません。
医療の仕事は、いろいろな職種の人が、力を合わせて行う“チーム”の仕事です。
一人では乗り越えられないことも、仲間と一緒なら支え合って乗り越えることができます。
でも、働く環境が悪くなってしまうと、そうした支え合いも難しくなってしまいます。
そんな時こそ、「ものの見方」や「考え方」を少し変えることで、気持ちが軽くなることがあります。
実は私たち労働者には、「チーム(=労働組合)をつくって声を届ける権利」が法律で認められています。
これには次のような権利が含まれます。
団結権:仲間と一緒に労働組合をつくる権利
団体交渉権:経営側と対等に話し合う権利
団体行動権:労働条件の改善のために行動する権利
これらは「労働三権」と呼ばれ、法律によって保障されています。
意外に思われるかもしれませんが、経営者は、職員一人ひとりの声には応じないことが多いんです。
でも、労働組合という“チーム”が声をあげることで、経営側は誠実に対応する義務が生じます。
「組合」と聞くと、「ストライキをする団体」など、あまり良くないイメージを持たれることもあるかもしれません。
正直、私自身も最初はそう思っていました。
でも、札幌孝仁会ユニオンは違います。私たちは、対話を大切にした穏やかな活動を行っています。
たとえば2018年には、法人の合併にともない「全職員の退職金が減らされるかもしれない」という事態が起きました。
職員たちは、大きな不安を感じていましたが、先輩たちが立ち上がり、組合をつくって病院と交渉しました。
その結果、退職金の減額は見送られました。職員にとって大切なお金を守ることができたのです。それは「安心して働ける環境づくり」につながりました。
このほかにも、ボーナスや残業の適正化、備品の整備、職員への感謝の気持ちを伝えてほしいという声など、さまざまな課題を組合として、丁寧に話し合い、平和的に解決してきました。
最後に、みなさんにお伝えしたいことがあります。
実際に、多くの組合員が集まったことで、今まで解決できなかった問題が解決された例があります。
また、組合の働きかけで働く環境が整い、職員のやる気が高まり、経営状況までよくなった例もたくさんあります。
同じ仕事でも、安心して・楽しく・前向きに働けることは、病院にとっても、大きな力になります。
私たち札幌孝仁会ユニオンの存在は、職場をより良くし、病院や地域社会を支える力にもなるのです。
私たち札幌孝仁会ユニオンは、皆さんがもっと楽しく働ける環境をつくるために、これからも声をあげていきたいと考えています。
そのためには、あなたの参加が必要です。
一緒に、より良い職場をつくっていきませんか?
みなさんが、私たちのチームに加わってくださることを、心よりお待ちしています。
副支部長 元木宏美(看護部)
当院で働く皆さまが、心身ともに健やかに働くことのできる職場、そして仕事のパフォーマンスを高く発揮できる職場になるように、副支部長として努めていきたいと考えております。
心配ごとがある方や、もっとよい職場作りがしたい方など、どうぞご気楽にお声をかけてご相談ください。
副支部長 井上真弓(臨床工学部)
2023年8月から執行委員として活動に参加し、まだまだ若輩者ではありますが、私にできることはより多くの組員の方の声に耳を傾けることだと思います。
孝仁会ユニオンが風通しのいい組合になればいいなと思っておりますので、院内で見かけたらいつでも声をかけてください。どうぞよろしくお願いいたします。